2023年1月2日発売 / Style No. SS38925 / SUN SURF SPECIAL EDITION “RED SNAPPER(真鯛)”

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)

 

 

SUN SURF SPECIAL EDITION

Late 1950s Style Rayon Kabe Crepe Hawaiian Shirt “RED SNAPPER(真鯛)”

 

年代:1950年代後期 / 素材:レーヨン壁縮緬 / 捺染:オーバープリント

柄パターン:オールオーバー・パターン / ボタン:バンブーボタン(竹ボタン)

 

 

 

 

2023年の正月に発売される限定の新春初売り柄。今回選ばれたのはヴィンテージの中でも希少な「真鯛」を主役とした作品である。サンサーフでは2006年にも一度復刻しているが、以降数多く寄せられてきたリクエストにお応えし、17年ぶりに待望の再復刻を果たした。「めでたい」という言葉の語呂合わせなどから、日本では古くから縁起物とされている鯛。特に紅白の体色を持つ真鯛(まだい)は祝鯛(いわいだい)とされ、祭事や祝いの席に欠かせない縁起の良い魚として重宝されてきた。本作でも笹の葉を掻敷(かいしき)に、15色もの版を駆使して緻密に描写した真鯛が大胆にレイアウトされている。

 

 

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Style No. SS38925 / SUN SURF SPECIAL EDITION “RED SNAPPER(真鯛)” 商品ページ

 

 

 

 

 

 

手掛けたのは謎に包まれたブランド「カラカウア」

 

アロハシャツの全盛期が始まろうとしていた1940年代後半ごろから歴史に残る作品を世に送り出していったブランド、KALAKAUA(カラカウア)。謎に包まれたブランドで、その全貌は現在でも明らかになっていない。サンサーフではこれまで20年以上にわたり、ハワイでカラカウアに関しての調査を続けてきた。そこで見つかった断片的な情報を繋ぎ合わせることで着実にブランドの背景は見え始めており、詳細を明らかにできる日も近いと確信している。

 

数あるヴィンテージアロハシャツの中で、オリエンタル・デザイン(和柄)の頂点に君臨する「百虎」を手掛け、一躍その名を馳せたカラカウア。その他にも著名な作品を世に送り出し、当時の和柄アロハシャツブームを盛り上げた。しかし、同ブランドはそれらの作品よりも更にインパクトの強いデザインを手掛けていた。それがこの「レッド・スナッパー」。真鯛をモチーフとしたアロハシャツである。

 

 

 

 

 

 

「百虎」を超える15色の版を摺り重ねて真鯛をプリント

 

サンサーフがこれまで収集してきた数多のヴィンテージアロハシャツの中でも、他に類を見ない迫力を持つ傑作「レッド・スナッパー」。一見すると色数が少なく見えるが、実は15色もの版を巧みに使い、繊細かつ大胆に捺染されている。

 

例えば真鯛の鱗。ここでは光が当たっている部分にイエローの版を使い、その独特な光沢感を表現。また真鯛の身頃では、中間色を駆使した色の組み合わせと緻密に彫られた版の型合わせで、背や腹の紅白のグラデーションを表現している。そしてさらに、真鯛の輪郭の線にも注目してほしい。線の太さは均一ではなく箇所によって強弱があり、また筆で描いたように線がかすれたり、色も黒やグレーが混ざっている。

 

この図案、絵画として忠実に描き起こすだけでも相当な労力を要することは想像に容易いだろう。それを筆ではなく、版を摺り重ねるオーバープリントで再現することがどれほど困難か。原画のスケッチを描き起こす職人、緻密な型(版)を彫る職人、隣り合う色の組み合わせを考慮して色糊を調色する職人、そして多色の版を正確に摺り重ねる職人。それぞれの技術を積み重ねてきたことで再復刻に至った、2023年のスタートを飾るサンサーフスペシャルエディションに相応しい作品である。

 

 

 

 

 

 

誤魔化しがきかない無地場の多いデザイン

 

本作のプリントにおけるもうひとつの特徴が、無地場(地色の面積)が広いデザインであるということ。抜染とは異なり、オーバープリントのアロハシャツにおいて地色は「染め」ではなく「プリント」である。つまり、本作のブラックやターコイズブルーの部分も1色として専用の版を作り、手作業で摺り上げている。

 

広い面積を手作業でプリントするということは、一定の力でスケージ(ヘラ)を動かし、色糊を均一に生地へ印捺しなければならない。そのためには高度な技術を要し、失敗すればインク染みなどのリスクがつきまとう。また、サンサーフでは1950年代当時の手法を再現していることから、そのプリントは気温や湿度など、工場ではコントロールしにくい気象条件などによっても仕上がりが左右される。日々変わる状況にどう対処し、完璧な仕上がりをどう実現するか。そういった部分でも熟練の職人の経験値や、職人技が生きている。

 

 

 

 

 

 

1950年代の作品だが、大量生産ではなく丁寧に仕立てられた作りが特徴

 

襟先は1950年代後期の作品であるためショートポイント。外観からはわからないが、襟の中には芯の代わりに生地が一枚挟み込まれた三重仕立て。その芯を止めて襟の返しを良くするため、襟裏にはおさえのステッチが入れられている。また脇やアームホールの裏側を見てみると、縫い代の端が表に出ないように「袋縫い」されている。このような仕様から、工場で大量生産されたものではなく、当時の小規模な工房で丁寧に仕立てられた作品であることがわかる。

 

 

 

 

 

 

VINTAGE ALOHA SHIRT MUSEUM

KALAKAUA ヴィンテージアロハシャツ 「RED SNAPPER」 年代:1950年代後期

 

サンサーフが所蔵する1950年代のヴィンテージ。何と言っても一番の特徴は、今にもシャツから飛び出してきそうな真鯛であろう。これほどまでにリアルで迫力のある「鯛」が主役の柄は非常に希少。「百虎」を手掛けたことで有名なブランド、カラカウアの作品で、色数が少なく見えるが実は「百虎」の14版より多い15版を使ってプリントされている。現在までにこのレッド、そして今回サンサーフで復刻したブラック、ターコイズブルーの3配色が確認されている。

 

 

 

 

 

 

ディテール① ブランドネーム

名作に敬意を表し、各部のディテールまでヴィンテージの魅力を余すところなく蘇らせるサンサーフ・スペシャルエディション。本作についても KALAKAUA(カラカウア)の1950年代の織りネームを忠実に再現している。

 

ディテール② フロントのボタン

和柄のヴィンテージアロハシャツには竹を加工して作ったボタンが使われていることが多く、本作でも厚みのあるバンブーボタン(竹ボタン)を使用している。

 

ディテール③ 襟の第一ボタン

フロントボタンの素材が竹であるのに対し、襟の第一ボタンには白蝶貝から削り出した小ぶりなシェルボタンが使われている。

 

 

 

 

 

 

ディテール④ 胸ポケット

ポケット口のステッチは、表に出ないよう内側で始末されている。またポケットの柄はヴィンテージ、復刻版ともにしっかりと柄合わせがされており、丁寧に仕立てられたアロハシャツであることがわかる。

 

ディテール⑤ 下げ札

襟ネームと同様のデザインを落とし込んだ KALAKAUA(カラカウア)特製の下げ札。

 

ディテール⑥ 専用ボックス

サンサーフ・スペシャルエディションに付く、アロハシャツ専用の箱。2023年のスペシャルエディションのボックスはパープルの配色となっている。

 

 

 

 

SUN SURF SPECIAL EDITION

Late 1950s Style Rayon Kabe Crepe Hawaiian Shirt “RED SNAPPER(真鯛)”

 

Style No. SS38925 ¥33,000

Size: S, M, L, XL, XXL

Color :119) BLACK, 123) TURQUOISE

 

2023年1月2日より販売開始 / In store very soon.

 

 

 

 

サンサーフ・オンラインストア

SUN SURF ONLINE STORE

Style No. SS38925 / SUN SURF SPECIAL EDITION “RED SNAPPER(真鯛)” 商品ページ

 

※ 公式オンラインストアでは 2023年1月2日の午前0時頃 (1月1日の深夜24時頃) から販売開始となります。商品の発送は1月5日を予定しております。オンラインストアの商品ページから事前に「再入荷お知らせメール」の申し込みをしていただきますと、販売開始時に自動配信メールでお知らせいたします。

 

下記の年末年始休業期間中もオンラインストアでのご注文やお問い合わせフォームからのご質問は受け付けておりますが、商品の発送ならびにご返信等の対応は1月5日(木曜日)以降となります。ご不便をお掛けし恐縮ではございますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。

 

年末年始休業期間:2022年12月28日(水曜日)から2023年1月4日(水曜日)まで

 

 

 

 

“RED SNAPPER” by KALAKAUA

Style No. SS38925 (short sleeve)

Made Late1950s

Material : Rayon Kabe Crepe

Print : Allover Pattern, Over-Print

Button: Bamboo

 

KALAKAUA is a Hawaiian shirt brand that had released historical works since the late 1940s. Although the detail of the brand has yet to be revealed, SUNSURF has continued to research it in Hawaii for more than 20 years. 

 

The one of the most famous works it created is “Hundred Tigers” which we could regards as a representative of Hawaiian shirt with Japanese patterns. The “Red Snapper” is also one of such works. Lively red snappers are delicately and boldly printed on the colorful rayon fabric by skillfully using 15 colors of intricately carved screens. Among the many Aloha shirts that we have collected so far, this is a masterpiece that has the most distinctive and impressive impact.