SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION 「日本の意匠 National Treasure of Japan」 Vol.001

TEXT：　サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家中野喜啓（YOSHIHIRO NAKANO）

Katsushika “Hokusai” (1760-1849), known as one of the greatest Japanese artists, was born and spent most of his lifetime in Sumida, Tokyo, where Toyo Enterprise Co., Ltd. is now located. In the same town opened The Sumida Hokusai Museum in November 2016 with the intention of honoring his works and inheriting his culture to the next generation. Encouraged by the inauguration of the museum, SUN SURF has been producing Hokusai collaboration Hawaiian shirts since 2017 with the cooperation of the museum.

稀代の浮世絵師、葛飾北斎（かつしかほくさい）。彼は日本を代表する芸術家であり、世界で最も名の知れた日本人と言えよう。

北斎の作品は1867年、パリ万国博覧会で初めて海外へ紹介された。その大胆な構図や色彩はヨーロッパの芸術家たちに多大な影響を与え、印象派誕生のきっかけに。フィンセント・ファン・ゴッホやクロード・モネ、エドガー・ドガなど西洋美術史に名を残す画家にまで影響を与えた北斎は、1960年にウィーンで開催された世界平和評議会において世界の文化巨匠として顕彰され、1999年にはアメリカの雑誌「LIFE」の「この1000年でもっとも偉大な業績を残した世界の100人」に日本人から唯一選出された。そして今もなお19世紀最大のアーティストと讃えられ続けている。

“Mount Fuji with Cherry Trees in Bloom” by Katsushika Hokusai

葛飾北斎　「桜花に富士図（桜富士）」　横長判摺物　寛政12年～文化2年（1800～1805年）頃

北斎は宝暦10年（1760年）に本所割下水付近（現在の墨田区亀沢付近）で生まれ、生涯のほとんどを墨田区内で過ごした。古くはこの地域を葛飾郡（かつしかごおり）と呼んだことから、画姓を「葛飾」と名付けたとされている。北斎は人生のすべてを画業に費やして膨大な数の作品を残し、波乱万丈の人生に幕を閉じた。

1965年に東京都墨田区で創業し、半世紀以上を経たサンサーフ（東洋エンタープライズ）は、同郷の偉大な芸術家である北斎が手掛けた名作の数々をより深く、より多くの人々が知るきっかけとなれるよう、「すみだ北斎美術館」の協力のもと、2017年から北斎作品とのコラボレーションアロハシャツを展開。世界に誇れる日本の芸術を後世まで残していくために、わずかでも貢献できればと願っている。