Style No. SS38713 / SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “富士越の龍図”

TEXT: サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家 中野喜啓 (YOSHIHIRO NAKANO)

 

 

この富士越の龍図(ふじこしのりゅうず)は、葛飾北斎が晩年に手がけた作品。

 

北斎の作品といえば「富嶽三十六景」をはじめとした錦絵(木版画の浮世絵)が有名だが、肉筆浮世絵(絵師が自ら筆で直に描いた浮世絵)でも多くの傑作を残している。また描いたモチーフのジャンルも幅広く、風景画のみならず美人画や花鳥画など多岐にわたり、いずれも北斎らしい緻密な描写と大胆な構図が魅力となっている。

 

北斎は70代前半で富嶽三十六景を手がけた後、75歳を越えた1834(天保5年)年頃から肉筆画に傾倒。その晩年期の作品には、龍をモチーフとして描いたものが見受けられる。宝暦10年(1760年)の辰年に生まれ、画業の高みを目指し続けた北斎。黒雲を呼び、富士を越えて昇天するこの作品は、晩年の北斎自身の心境の投影とされている。

 

 

 

日本の意匠 National Treasure of Japan

SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “富士越の龍図”

“Dragon flying over Mount Fuji” by Katsushika Hokusai

 

作品名: 富士越の龍図(ふじこしのりゅうず)

作品詳細: 葛飾北斎(かつしかほくさい)作 / 絹本墨画淡彩 / 嘉永2年(1849年)頃

素材: レーヨンフジエット / 捺染: オーバープリント(墨顔料)

柄パターン: オールオーバー・パターン / ボタン:黒蝶貝ボタン

 

 

 

 

作品詳細にもある墨画(ぼくが)とは、墨で描く絵画の様式。線の描写だけでなく面的に墨を使ってぼかしを用いることで、濃淡・明暗を表現する点が特徴である。本作は外隈(そとぐま)を用いて巧みな筆致で描かれた北斎の代表的な肉筆画のひとつ。このアロハシャツは北斎の作品に倣い、捺染の際に「墨」顔料を使用して摺り上げられている。

 

 

 

 

 

墨が乾く前に筆などでぼかし、陰影の濃淡や立体感を強調する隈取り(くまどり)という日本画の表現方法。この富士越の龍図では、描いた対象の外側をぼかして白く浮き立っているように見せる外隈(そとぐま)という技法が取り入れられている。

 

サンサーフでは北斎の作品同様、捺染の際に「墨」の顔料を使用し、さらにはこの「ぼかし」までプリントで忠実に再現。原画が黒の濃淡を基調とした墨画であることから、ボタンも黒蝶貝から削り出したダークトーンの光沢が特徴的なボタンを採用している。

 

 

 

日本の意匠 National Treasure of Japan

SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “富士越の龍図”

 

Style No. SS38713 ¥27,500

Size: XS, S, M, L, XL, XXL

Color :119) BLACK

 

再入荷分 / 2021年7月2日 午前11時より販売開始 / In store very soon.

 

 

 

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Style No. SS38713 / SUN SURF × 葛飾北斎 SPECIAL EDITION “富士越の龍図” 商品ページ

 

※ 再入荷分は2021年7月2日(金曜日)の午前11時頃から販売開始となります。7月2日15時までのご注文(銀行振込を除く)につきましては当日の発送を予定しております。